バイクのブレーキは命に直結する重要なパーツです。
消耗品であるブレーキパッドを交換する際、意外と誤解されがちなポイントがあるため、今回はその注意点についてまとめます。
ディスクブレーキの基本構造
ディスクブレーキの場合、フロント・リヤともに基本構造は同じです。
ブレーキレバー(またはペダル)を操作すると、ブレーキホース内のブレーキオイルが圧力を受け、その力でキャリパー内のピストンが押し出されます。
ピストンが動くことでブレーキパッドがディスクローターを挟み込み、減速・停止する仕組みです。
ブレーキパッドが減ると起こること
ブレーキを使うたびに、ブレーキパッドは少しずつ摩耗していきます。
パッドが減ると、その分ピストンを押し出す量が増えるため、マスターシリンダー内のブレーキオイルが少なくなったように見えます。
ただし、これは実際にオイルが減っているわけではありません。
あくまでピストン側へ移動しているだけです。
オイル補充は要注意
ブレーキパッドが減ったからといって、安易にブレーキオイルを足してしまうのは注意が必要です。
この状態でパッドを新品に交換すると、ピストンが元の位置へ戻るため、オイルが余って溢れてしまうことがあります。
そもそもブレーキオイルは通常使用で減るものではありません。
もし明らかに減っている場合は、オイル漏れやシール劣化などのトラブルを疑う必要があります。
安全のために理解しておきたいポイント
ブレーキ周りは「違和感があれば点検」が基本です。
構造を理解しておくことで、不要なトラブルや危険を防ぐことができます。
パッド交換時には、オイル量の変化を正しく理解したうえで作業することが大切です。
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最後に
XJR400は自分でユーザー車検を通していました。書類の準備から検査ラインまで全部自分でこなす達成感は自分のバイクをより知るきっかけでした。だいたい光軸以外はなんとかなるんですけどね。
パッド交換時によくあるミス
ブレーキパッド交換で特に多い失敗が「当たりが出る前に強いブレーキをかけてしまう」こと。新品パッドはローターへの接触面積が小さいため、最初の数十km〜100kmは制動力が安定しない。慣らし(アタリ出し)として、最初は弱めのブレーキを繰り返して徐々に当たりを出していく必要がある。
交換時のチェック項目
パッド交換のついでにローターの磨耗・傷も確認する。指でローターの表面を触って深い溝がある場合は交換が近い。キャリパーのピストンが戻らない場合はピストンを押し戻す際に専用工具(ピストンリターンツール)を使う。この際、リザーバータンクのフルードが溢れないよう事前に少し抜いておくこと。

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