横断歩道歩道の向こう側3

おじいちゃんからの「次」は桁が違った。

相手は警察の一部と癒着する政治家、そして官僚の影が見える大口の案件。国を揺るがすほどの金が動くと聞かされ、胸の鼓動は血に似た熱さで満ちた。

初めて足を踏み入れた夜、会議室には札束とパスポート、大きな権力者の名刺が散らばっていた。俺は指示を出し、駒を動かし、嘘をつくことを学んだ。取引は巧妙で、表向きは公益、裏では丸ごと奪い取るシステムだ。

逮捕されるのはいつも下っ端だけ。責任の線引きは完璧に作られている。だから俺はだんだん思い上がった。誰も本気で俺に背を向けられない。必要なら、この国の片隅から人間を消すことだってできる――そんな幻想が芽生えた。

だが会議の後、おじいちゃんは静かに笑い、言った。「次は大きく動く。君の働きを試す時だよ」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥で小さな不協和音が鳴った。勝利の予感と、知らぬ間に組まれた罠の匂いが同時に迫ってきていた。

横断歩道の向こう側2

最初の仕事は、ただ封筒を届けるだけだった。

報酬は五万円。何を運んでいるかも知らないまま、俺は震える手でそれを差し出した。

後になって、それがドラッグの運びだったと知る。吐き気がした。でも、口座に振り込まれた金を見た瞬間、胸の奥がざらつくように熱くなった。

気づけば、次の仕事を自分から求めていた。

夜ごとスマホに届く暗号のような指示。最初は怯え、次第に慣れ、やがて何も感じなくなっていった。

半年後、俺は“組織の人間”になっていた。

指示を出す側になり、金も女も手に入れた。あれほど惨めだったフリーターの自分が、今では人を動かす。

罪悪感なんて、もう思い出せない。

ただ、時々ニュースで逮捕者の名前を見る。

皆、新入りの若い連中だ。俺が命令した“仕事”の実行役。

胸が少しだけざわつくが、もう戻れない。

鏡の中の自分を見て、ふと思った。

――俺はいつから“こういう人間”になった?

スマホが震えた。

表示された名前は、あの“おじいちゃん”。

「次の仕事がある。君ならできる」

俺は、ためらいもなく返信した。

「分かりました」

その時、足元の闇が、静かに笑った気がした。

横断歩道の向こう側

30歳、フリーター。朝も夜も、コンビニのレジに立ち、弁当を温めるだけの毎日。

時計の針は確かに進むのに、俺の人生は止まったままだった。何をしても満たされず、誰からも必要とされない。そんな自分が嫌で、でも抜け出す力もない。

ある夜のバイト帰り、信号待ちをしていると、青になっても動かないおじいちゃんがいた。周りの車がクラクションを鳴らし、焦るように彼の腕を取った。

「渡りましょう」

そう言って一緒に歩き出した瞬間、おじいちゃんは微笑んだ。

「ありがとう。君みたいな若い子でも、まだ優しさがあるんだね」

別れ際、なぜかおじいちゃんは俺の連絡先を聞いてきた。戸惑いながらも教えた。もしかしたらお礼があるかもしれない。そんな淡い期待を抱いたが、数ヶ月が経っても何の音沙汰もなかった。

その日、久しぶりにLINEの通知が鳴った。

“君、まだ現状に満足していないだろう? 少し危ないが、確実に人生を変える仕事がある。”

画面を見つめながら、心臓が高鳴った。

これは間違いだ。関わってはいけない。

――そう思う理性の声を、俺は自分で押し殺した。

どうせこのまま生きても、何も変わらない。

だったら、一度くらい賭けてみてもいいじゃないか。

「やります」

そう返信した指先が、震えていた。

俺の人生は、その瞬間、横断歩道の向こう側へと踏み出した。

短編小説2

俺は30歳の、ごく普通のサラリーマン。いつものように地下鉄に揺られていた。満員電車の中、スマホの画面をぼんやり見つめていると、突然、轟音とともに車体が浮き上がった。次の瞬間、視界が真っ白になり、俺は床に叩きつけられた。耳鳴りと鉄の軋む音。鼻を突く焦げ臭さ。気がつくと、電車は横倒しになり、周囲には血を流した乗客たちがうめいていた。

息を整え、俺は割れた窓から必死に這い出した。煙が立ちこめ、出口の表示も見えない。どこを探しても通路は塞がれている。焦燥に駆られながら先頭車両へ進むと、黒い服を着た二人組が立っていた。手には焦げ跡の残るリュック。声を潜め、何かを確認している。――こいつらが、爆破の犯人か。

心臓の鼓動が耳の奥で鳴る。息を殺して身を潜め、奴らの後を追う。彼らは非常口から外へ出ると、血のついた顔でわざとらしく倒れ込み、救助隊の手を借りて被害者の列へ紛れた。

確証はない。だが、このまま逃がすわけにはいかない。俺は救助隊員に近づき、耳元で小さく囁いた。

「先頭車両にいたあの二人、爆発の直後に動いてました。警戒したほうがいいです。」

警察が静かに動いた。数分後、二人は拘束された。報道では「冷静な通報者の協力により犯人逮捕」とだけ流れた。俺の名は出なかったが、それでいい。あの日、偶然生き残った理由を、ようやく少しだけ理解した気がした。

短編小説

いつも同じ時間に起き、同じ電車に揺られるだけの生活。そんな平凡なサラリーマンの田島が、ある朝の散歩で竹藪の中に黒いビニール袋を見つけた。中には、数えるのも億劫になるほどの一万円札。――一億円。警察に届ける勇気もなく、家に持ち帰った田島は、封を切らずに押し入れへと押し込んだ。

だが日が経つにつれ、「少しだけなら」と気持ちは揺らぐ。封筒一枚分を抜き取り、ランチを豪華にしてみた。誰も怪しまない。次はブランドの時計、次は海外旅行。何も起きないと知ると、歯止めは効かなくなった。

気づけば半年。金は尽き、贅沢な暮らしの後にはクレジットの支払いだけが残った。竹藪に戻っても、あの袋はもうない。風に揺れる竹の音が、彼を嘲笑うように響いていた。

大阪万博での心暖まる話

「約束の写真」——1970年大阪万博にて

1970年の春、まだ肌寒さの残る万博会場に、ひとりの少年とおばあさんが訪れていました。

少年は小学4年生。おばあさんは、いつも腰を曲げてゆっくり歩く優しい人でした。

少年は万博が始まる前から「太陽の塔を見に行こう」と言い続けていました。

おばあさんは当時、戦争を経験しており、電気の灯りすら貴重だった時代を知る人。

そんな彼女にとって、未来をテーマにした万博はまるで夢のような世界でした。

会場に入ると、世界中の国のパビリオンが並び、人々の笑顔があふれていました。

おばあさんは何度も足を止めて、目を細めながら言いました。

「人が国を超えて集まって、笑ってる… ええ時代になったもんやねぇ」

少年は嬉しそうに太陽の塔の前でポーズをとり、おばあさんがカメラを構えました。

「ほら、ちゃんと笑いなさい。未来に残る笑顔やで」

カシャッ。

それが2人が一緒に撮った、最後の写真になりました。

50年以上の時が流れ、2025年。

その少年はもうおじいさんになり、自分の孫と一緒に再び大阪万博の地を訪れます。

新しい太陽の塔を見上げながら、孫が聞きました。

「おじいちゃん、これ昔もあったの?」

「うん。お前のひいおばあちゃんと、ここで写真を撮ったんや」

ポケットから、色あせた小さな写真を取り出します。

そこには、未来に夢を見て笑う少年と、それを優しく見つめるおばあさんの姿。

孫はその写真を大事そうに受け取り、言いました。

「じゃあ次は僕と撮ろうよ。ひいおばあちゃんにも見せてあげよう」

太陽の塔の前で、世代を超えて繋がる笑顔。

人と人とが未来を信じ、つながるという万博のテーマが、そこに静かに息づいていました。

今日の株式 8/20

かなり久しぶりの投稿となる

株式は続けているが成績はほどほどといったところか

信用取引で痛手を食らったため現物思考に切り替えて続けている

ただ信用取引を全く辞めたわけではなく取引額を下げて行っている

最近の考えとして信用買いと信用売りをほぼ同額として行っている

これで暴騰、暴落共にヘッジが出来る

大雑把に言えば常にプラスマイナスゼロみたいなものだから大勝ちも出来ない

ただ今のような上がり相場では売りがマイナスとなるが下がり相場となるタイミングで買いを利確出来れば…理屈では成り立っている気がする

利確した後にはまた別の買いを入れるためそれが下がれば意味ないのだがその時の上がりそうな銘柄で攻めれば勝てるはず

今日の株式4/15

大分久しぶりの更新となる

トランプショックで息も絶え絶えとなりながらもまだかろうじて生きている

みんな平気な顔をしている様に見えたが想定内なのか?そもそも投資をしていないのか?それとも自分が下手くそすぎるのか?

まあ人のことを気にしている場合ではない状況

やはり信用取引がダメなのだろうか?

今日はちょっと勝てたが今月はもちろんマイナス

ここから挽回したいが恐怖が先行している

恐怖に勝たないと

今日の株式 3/24

今日は勝ち

だがちょっとしか勝ってない

勝ちは僅かであるが新しい手法は悪くない流れである

これで流れが掴めるなら常勝も可能性がある

もう少し試してこれが本物ならみんなに展開して同じ流れにする方がいいのか?

それとも自分だけが儲けて笑ってるのがいいのか?

どちらにしても今までのマイナスを取り返さないことにはたまたまということになる

もう少し検証時間が必要た

今日の株式 1/22

今日は負け

昨日も負けた

売りと買いが両方とも悪い方向へ動いており散々な結果

ここまで読みが外れるものなのかと思っている

今の相場なら買いは負けないと思っているがうまくいかない

難しい…